美味しいご飯が世界を変える。
【l’intimité nomade. ランティミテ ノマド】
フランス語で「ランティミテ」は「親近感」、「ノマド」は「遊牧民」って意味なんです。
鎌倉で、「ランティミテ」という店名の小さなビストロを開いていました。
パリのこぢんまりしたアパートで、気のおけない者同士が食事や会話を楽しむような・・・
そんなイメージのお店でした。
フランスからそう遠くない国、モロッコに住んでいた夫婦ふたりで始めたお店。
その店を、2017年 5月に閉めました。
理由は、、
フードロス、添加物、味覚障害など…..
現代の食の問題を少しでも改善したいから。
同じ場所で待っているより、
ノマドのように自由に動き、どんなところでも、体が喜ぶ料理を作りたいから。
時間に追われる現代社会で、
丁寧に手間ひまかけて料理をする意味、
しっかり味わいながら食事をする意味を考える…
現代人の味覚は、塩と砂糖の刺激に頼りすぎています。
忙しい現代人は、高温で素早く炒める調理が当たり前。でも、強火で短時間という調理の仕方では食材のポテンシャルを全部引き出すことは難しい。足りない甘みを塩や砂糖で補ってしまうと、舌はどんどん刺激の強い味やわかりやすい味を求めるようになってしまいます。そして、これは食だけに限らず、色々なことにつながっていると思うんです。例えば情報一つ取っても、刺激の強いもの、わかりやすいもの、手軽なものばかりを与えられていると、自分の頭で考えたり感覚を研ぎ澄まして感じたりすることができなくなってしまうと危機感を持っています。そんな悪循環に疑問を持ったり、少し立ち止まって食を見直したりするきっかけに『ランティミテ ノマド』がなれたらと願っています。
「美味しいご飯が世界を変える」
そんな料理を、たくさんの食卓に届けられればと思っています。
【Organic. Zero waste. Plastic free.】
食材は可能な限りオーガニックのもの、地産、国産のものを。
自然の摂理に抗わず、その土地の気候や環境で無理なく育つ食材を享受、
無駄なく料理し、健康的で美味しい食卓を囲む。
生産、消費、より良い循環の方法を考える。
私たちひとりひとりの選択、行動で未来は変化します。
本当の豊かさとは? 持続可能な暮らしとは?
ゼロウェイスト、プラスチックフリーへの挑戦。
ゴミの問題は、全世界が行動しなければならないことのひとつ。
パッケージは必要?
現代では当たり前のように包装されているものも、それが本当に必要かどうか見直そう。
必要であればどんな風にするのが、環境にとって、皆の暮らしにとって良いのか。
ランティミテ ノマドは、なるべく無駄やゴミを出さないよう心がけています。
通販にはつきものの梱包には、正直いつも頭を抱えてしまいます。
品質保持のために必要な際には真空パックを使用します。その他、輸送の際の緩衝材などは、プラスチック製のものを避け、なるべく古紙をリユースし、出来る限り簡易包装とさせていただきます。
皆様のご理解ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
山内 裕樹(料理人・「ランティミテ ノマド」オーナー)
専門学校卒業後、98年渡仏。2006〜2009年モロッコ・マラケシュにて、料理長として現地初の日本料理店の立ち上げに参加。
帰国後、2011年に鎌倉でビストロ「ランティミテ」開店。
2017年6月同店を閉店し、拠点を茅ヶ崎に移す。
フードロスや現代人の味覚障害など食の問題を見直す為、
料理教室、ケータリング、ポップアップショップ、通販などノマドスタイルで活動中。